iDeCoは本当にお得なの?

 iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入して、給付を受け取るまでトータルで見た時に、

どの程度資産が増えるのか、他の手段と比較してどの位有利なのか、ざっくりと比較

してみました。

(前提)

運用益→年2%(複利計算)、配当は非課税、年金事務手数料→月2,500円、

所得税→10%(給与収入年500万円前後を想定)。

※利息計算は、簡便的に1年目は年120,000円×1.02×1.02×・・・(20回)=178,314円、

 2年目は120,000円×1.02×1.02×・・・(19回)=174,817円とし、これを20年分計算し、

 合算した金額とする。

20年運用し、会社から退職金受領後、20年以内に一括で受取り。

(現在の税制に変更がない前提。金額はあくまで概算で算出。)

 1つ目がiDeCoを活用、2つ目がNISAで運用、3つ目がタンス預金(運用しない)。

【ケース1】月10,000円を拠出した場合

1.iDeCoで運用2.NISAで運用3.タンス預金
投資金額2,400,000円2,400,000円2,400,000円
配当 573,998円 573,998円    0円
手数料△50,000円    0円    0円
税額控除240,000円    0円    0円
受取時(※)△60,000円    0円    0円
手残り3,103,998円2,973,998円2,400,000円

(※)退職所得の金額:2,400,000円×1/2=1,200,000円

   所得税:1,200,000円×5%=60,000円

   退職所得控除額の重複(退職金受取との二重計上)は不可。

【ケース2】月30,000円を拠出した場合

1. iDeCoで運用2.NISAで運用3.タンス預金
投資金額7,200,000円7,200,000円7,200,000円
配当1,721,994円1,721,994円    0円
手数料 △50,000円     0円    0円
税額控除 720,000円     0円    0円
受取時(※)△292,500円     0円    0円
手残り9,299,494円8,921,994円7,200,000円

(※)退職所得の金額:7,200,000円×1/2=3,600,000円 

   所得税:3,600,000円×20%-427,500円=292,500円

 上記より、退職金の税制改正はありましたが、それでもやはりiDeCo運用の方が手残りが多くなる

結果になりました。配当の力は大きいですね。

 しかし、iDeCoとNISAの違いはそこまで差がないと感じられます。

iDeCoは中途解約が原則できない、というデメリットがありますし、また、今後税額控除(小規模企業共済等掛金控除:掛金年額の10%)、及び退職金課税の更なる税制改正等が行われる可能性もゼロとは言い切れません。

どちらを選択するかは本人の考え方次第になるかと思います。

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